はり計算についての技術文
 

右記の計算ソフトは、「片持ち梁」の式や、「3モーメント法」の一般的な方法を採用して
梁の計算をJavaScriptにてプログラミングしたものです。 この場合の技術計算に関する考察 を下記に述べます。はり
 

計算精度: 変位同一条件の方法と同じ結果値になります。 最大差は、支点数20の場合でも各値が10-10以下で、 連立方程式の解には誤差が生じないと言えます。
 

境界条件:  固定はりや突出しはりへの対応には、単純支持はりでの「たわみ式」に曲げモーメントを加算します。 材端が半固定の場合にも、同様な方法で算出します。
 

支点数:  連続はりでは連立方程式を解きます。20支点での処理時間はノートパソコンで1〜2秒で、簡易グラフ表示での場合は、2〜3秒となります。

 

載荷重:  集中荷重と台形分布荷重とを加算してます。 台形分布は、等分布と三角分布との和にて、プログラムとしては等分布に僅かの追加です。

 

曲げ応力:  荷重位置や計算点はリアル時間で移動でき、最大曲げ応力をチェックできます。特に移動集中荷重に対しては、計算の検討作業性の為、簡易のたわみ曲線のグラフを表示します。 この計算点に対するプログラム処理には連立方程式は含まれず、処理時間はやや速く 0.3〜0.8(支点数20の場合)秒です。

 

支点沈降: 反力に対しバネ係数kを有する、弾性沈降性の支点です。 k = 0 で通常の支点です。 k = ∞ (例、10000o/kgf等) で支点無しと近似でき、不等断面の解析が可能です。
なお、一般には、例えば図(イ)の如く バネは用いられていません。バネ系の場合、図(ロ)の如く外力FB を考えた時に生じる、 δ、 RA、MA が、図(イ)のと同値です。
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  ■「連続はり計算」のソフトの画面
2007-8 Mori Design Office
強度計算・実践への一歩