・基準軸を X,Yとする : 横断面の図心を通り、図形位置の基準としての軸とする
・断面2次モーメント : I
x , I
y , 断面相乗モーメント I
xy
・慣性主軸を U,Vとする : 横断面の図心を通り、断面相乗モーメント I
uv=0 となる軸であり、 基準軸 XYに対し角度αとする
・断面主2次モーメント :
断面係数の式 に於いて、式HI及び式LM、及び断面主相乗モーメントは式J
Iu=Ixcos2α+Iysin2α−Ixysin2α
Iv=Ixsin2α+Iycos2α+Ixysin2α
Iu=(Ix+Iy)/2+{(Ix−Iy)2+4・Ixy2 }0.5/2
Iv=(Ix+Iy)/2−{(Ix−Iy)2+4・Ixy2 }0.5/2
なお、Iuv={(Ix-Iy)sin2α}/2+Ixycos2α=0 にて α=tan-1{2・Ixy/(Iy−Ix)}/2
・曲げモーメントM の方向 : 軸Uとの角度
φ (基準軸Xとの角度θ
M なお
φ=θ
M−α) M
u=M・cos
φ
M
v=M・sin
φ
・中立軸 Nの傾き : 軸Uとの角度β(基準軸Xとの角度θ
N なお β=θ
N−α) UV座標での中立軸の位置 v=u・tanβ
曲げモーメント方向の傾きが中立軸 Nと一致する場合は対称曲げであり、一致しない場合は 非対称曲げと称する。
非対称曲げは、断面主2次モーメントに2つの異なる値があり(Iu≠Iv)、かつ 曲げモーメント方向が 慣性主軸に
一致しない(
φ≠0)場合に起こる。(後述の式(5)参照)
不等辺山形鋼では I
u≠I
v であり、慣性主軸 の傾きが半端な角度(アングル短辺に対し20〜30度)である為、一般的に非対称曲げとなる。